心に浄土

まずはじめに。

私は浅学非力な愚僧に過ぎません。
お粗末で仏教に関する専門知識がありません。

大先達の先生方が、おっしゃったお言葉を私なりに、
私なりというより、この程度しか理解しえない、
私ではありますが、というか、
こんな私ですからこそ、読ませていただく、
悩みながらも真剣に理解しようと努めさせていただきたいと、
思っています。

清沢満之先生、金子大栄先生、曽我深量先生、鈴木大拙先生の
著書や著作を自分なりに解釈してまいります。

悩み事があると、心穏やかでいられないのが私たちです。
仕事や家庭、恋の悩み悩みは尽きませんが、
最大の悩み、それは人は生まれてきたら死ななければならないということ。

この娑婆世界は一人で生まれ、一人で死んでいく。
死は他人に来るものであって、自分に来るものではないと、
思っている。というようも、こういうことを考えるを回避している。

考えることを回避するのではなくて、
阿弥陀様が作られた極楽浄土に、
生まれ変えをさせていただくのだと信じきる。

信じきって、たまには信じきれずに悩んでしまうことも
あるけれども、
すぐにお救いがあるのだと、立ち返る生活。
これが心安らかな状態、つまり「往生」ではないかと思います。

往生とは極楽浄土に行くことではなく、
たったいま、この身このままで安から状態にあること。

往生とは死んでいく場所ではなく、この身このままで、
享受できる生活のことではないかと思います。