浄土思想10

浄土真宗では、自力と他力を問うことがあります。

自力とは自分で悟りを開こうとすること、
他力とは、阿弥陀さまのお力に全ておすがりすること
と考えられています。

安心決定抄という本(著者の方は不明ですが、本願寺第8代の蓮如上人は
お聖教(おしょうぎょう)=正しい教えの指南書と、認定しました。
まあ、教科書の検定に合格したいったところでしょうか。

自力の念仏についてこうあります。

自力の人の念仏は、
阿弥陀さまを遠くの西方浄土(極楽)において、
心の中に阿弥陀さまのお救いを想い、
念仏を唱える。

とあります。

まずは、阿弥陀さまは遠くにいいらっしゃる。
本当に遠いところなので、その存在が
遠ざかってしまうときがあるんですね。

阿弥陀さまのお救いを信じられるときは、
幸せいっぱいなのでしょうが、
念仏を唱えるともなんだか面倒で、
阿弥陀さまを信じられないときは、
心も遠く離れてしまうといっています。


かなり意訳(異訳)ですがご容赦ください。