インド仏教の興りについて、
歴史的にさかのぼっていきたいと思います。
インドの文化形成に大きな役割を担っているのは、
アーリア人の侵入です。それまでは、
紀元前3千年ごろはドラビタ人をはじめとする
いくつかの民族が定住し、
有名な『インダス文明』を興しましたが、
急速に衰退し滅んでしまいました。
コーカサス地方に住んでいたアーリア人のうち、
ヨーロッパに移り住んだものたちが、『ヨーロッパ』諸民族に、
東に下がって、インドに移ったものが、『インド』人に
なりました。
インドのパンジャブ地方に定住した彼らは、
家族制度を基調とする、氏族、部族制度を作っていきます。
紀元前1500年ほど前のことになります。
当初は、家畜を養い、農耕を行って家族単位の生活を営んでいたようです。
彼らはその後、ヴィーダ文化を作ります。
宇宙創造にかかわるヴィーダ神の讃歌が有名です。
神は、自然現象を抽象化したものであり、
大自然に対する畏敬の念が感じられるものです。
次回は、現在もインドに大きな影響を及ぼす、
カースト(階層)について説明します。
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